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第三章 オオタカの観察記録

相模川の段丘崖にて

  私が初めてオオタカを見たのは、相模川の河原であった。木の上にとまったそのりりしい顔つきには、興奮したものである。また、相模川にもオオタカがいるんだとも思った。オオタカは数が少なくなったと聞いていた。初めてオオタカを見た時の感動は、今でも強く覚えている。
 相模川では、オニグルミの木にとまったオオタカを何度か見ることができた。しかし、いずれも遠くでの観察であった。その中には、眉班がくっきりとして胸の横班もはっきりした成鳥もいれば、体全体が茶色ぽっい幼鳥もいた。カラスに追われながらもたくましく狩りをする様子も見ることができた。主にドバトの群につっこんで、獲物を捕らえていた。足を延ばし捕らえた獲物はがっちりと掴み放すことはなかった。勿論、狩りはいつも成功するということはない。失敗することもある。特に幼鳥はなかなか獲物を捕らえられないことが多い。
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 何年か相模川に通うようになってから、オオタカは意外と多いように感じるようになった。相模川でも観察ができたが、その周りの畑や近くの公園などでも観察ができるようになった。駅ビルの上にとまっていたよという話も聞いた。オオタカの数は増えているのだろうか。オオタカが見られるのはたいていドバトの群がいるところでありカモなどの獲物を捕らえやすいところである。相模川には、オオタカと共にハヤブサも観察ができる。チョウゲンボウやノスリも。猛禽類は意外と多く観察ができる。生態系の頂点とされるオオタカなどの猛禽類が観察できるということは、それだけ生態系が豊かであるということか。
  私がオオタカを間近に撮影できたのは何年も経ってからである。その一つは、相模川の段丘崖にある公園の中でのことであった。その公園の高い木の上にオオタカは巣を作っていた。そのオオタカの巣を見つけることができたのは、ある偶然からであった。
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 その公園は、私の勤務する場所のすぐ近くにあった。ある時、仕事をしていると、オオタカの甲高い鳴き声が聞こえてきた。「あ、オオタカだ」と思ってあたりを探してみたが、その時には姿を確認することはできなかった。それからしばらくしてまたもやオオタカの鳴き声が響いていた。そして、鳴きながら飛んでいくオオタカの姿を確認することができた。その先を追ってみると近くの公園の中に消えていった。「この公園の中に必ずオオタカの巣がある」そう思った私は、隈無く公園内を探ってみた。
 しかし、なかなかその巣を見つけることはできなかった。何度も何度もその広い公園の大きな木の上を探ってみたが、巣はなかった。その時もオオタカの鳴き声は響いていた。ここだよと誘うかのように鳴くオオタカを追ってみた。しかし、それでも巣は見つけることができなかった。
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 そんなときふとやってきた知り合いの方に聞いてみた。「オオタカの巣があると思って探しているのですが」その方は、「うん、あるよ」とあっさりと教えて下さった。そして、そこに案内していただき、オオタカの巣を確認することができた。もう二年くらい前からここで繁殖をしているということであった。オオタカの巣は、もう一ヶ所あるということで教えていただいた。自分で見つけることができなかったのは悔しいが、教えていただいたことは有り難かった。
 それから、しばらくその巣の近くでブラインドを張って観察を続けた。オオタカは、巣の中でじっとしていた。抱卵しているのであろう。時折、巣の周辺を飛び回り、私の頭上にも飛んできた。警戒しているのであろう。私は、ブラインドからテントに換えた。そして、抱卵から雛が孵り、その雛が巣立つまで観察を続けることができた。
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  この年に育った雛は、ただ一羽だけであった。白い産毛の雛は、順調に育ち、およそ三週間ぐらいで巣立っていった。
  しかし、次の年にその場所で繁殖をすることはなかった。私が観察を続けたことが影響しているのであろうか。そうだとすると・・・。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-31 06:41

アオバズク三兄弟

 アオバズクの雛が落ちることは、先にも述べたがよくあることである。アオバズクは2、3羽の雛を育てる。餌が豊富で条件が良いところでは、4羽の雛が巣立つこともある。
 私が毎年観察してきたところでは、多くて3羽である。3羽が巣立っても同じように育って巣立つかというと、それは違う。
 3羽の雛でも孵る日が違う。それにともなって、育つ大きさが違う。早く孵った雛が早く大きくなり、遅く孵った雛が育ちが悪い。早く大きくなった雛が早く巣立ち、育ちの悪い雛が後を追うように巣立つ。その時、最後に巣立った雛が落ちることが多い。落ちた雛はたいていが体が小さくか細い。自然の厳しさだろうが、落ちた雛が猫などの敵に襲われることはある。
 そんな悲劇もあるが、巣立った雛が全て元気に育つ姿を観察できた時には、最高の喜びである。
 ある年のことである。毎年通っている神社の境内でいつものようにアオバズクはやって来た。雄は桜の木でじっと巣穴にいる雌を見守っている。そして、やがて、雛が巣立った。それも3羽がそろって同じ木の枝にとまっていた。親もその近くで雛を見守るようにとまっていた。3羽の雛は同じように育ち、じっとこっちを向いて元気な姿を見せた。アオバズク三兄弟である。
 初めは、巣の近くの同じケヤキの木にとまっていたが、やがてすぐ近くのクスノキに移った。そのクスノキでしばらくいたが、その後、近くの杉の木に移っていった。しばらくすると、その三兄弟と親の姿を見つけることができなくなってしまった。
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       (アオバズク巣立ち雛三兄弟) 
 
 その間、この親子はいろいろな姿を見せてくれた。じっといつものように桜の木にとまっていた雄は、風が吹いて木が大きく揺れた時に、動きを見せた。目を大きく開け、思いっきり羽伸びをして見せた。雛が巣立った後は、雛たちは明るい世の中に出てきたばかり。何もかもが興味深いのだろうか、警戒しているのであろうか、目をまん丸く開けたり羽伸びをしたりいろいろな表情を見せてくれた。
 この年は三兄弟が無事に大きく育ち、その姿を写真に撮らせてもらったことを感謝する年であった。なぜなら、親も雛もその姿がよく見えるところにしばらくとまっていてくれたからである。なかなか大きくなるまで雛の姿を写真に収めることは、その年の状況によって難しい。たいてい巣立った後は、杉の木などの姿を隠せるところであるから。
 この三兄弟も親と共に、元気に育ち親と共に南の国へと渡って行ってくれたものと、確信している。そして、来年も同じ神社の境内で親は、その姿を見せてくれるだろうと、楽しみにしている。「親は」というのは、雛たちは親とは違う繁殖の場所を探すからである。いや、ひょっとしたら親と入れ替わって、その年に育った雛が帰って来るのかも知れない。
 日本から東南アジアという長い旅の間には、いろいろな試練が待ち受けているだろう。その間に、無事育って大きくなる雛もいれば、力つきたり、敵に襲われたりして育たない雛もいるだろう。親だって同じ試練を通過する。再び同じ個体がその姿を見せるかどうかは、分からない。ともかくどんな個体であっても、同じ所でアオバズクの姿が見られることが楽しみである。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-30 06:04

アオバズクの悲劇

 毎年アオバズクが渡ってくるのを楽しみにしている。しかし、例年姿を見せるところで、アオバズクの悲劇が起こった。それは、アオバズクが巣としていた木が切られたり、洞が樹木を守るために樹脂で埋められたことである。
 一つは、相模原市の保存樹木にも指定されているあるお寺のケヤキの木である。もう何百年も経っているだろうと思われる大樹である。枝が大きく伸び、まさに大樹の堂々とした姿であった。そのケヤキの木の枝が、ある時木の幹を残して全て切り落とされてしまった。かつての大樹の面影はなくなった。太い木の幹だけが残された。また、その近くにあったよくアオバズクがとまる桜の木も切られてしまった。これでは、もうアオバズクは見られないであろうと思った。がっかりである。
 次の年、もうアオバズクが来ているだろうと思われるときに行ってみたが、その姿はなかった。やはりだめであったかと、諦めた。それでもわずかな期待をした。なぜなら、巣として使っていた洞が残っていたからである。まだ姿を見せるチャンスはあると思った。そう思いそこには何度も通ってみた。しかし、何度行ってもその姿を見つけることができなかった。その年は諦めた。
 ところがどっこい。後で聞いたことであるが、その場所にはアオバズクは来て、繁殖をしたということであった。その話を聞いて一安心した場所であった。しかし、私はその場所でアオバズクの姿を未だに確認できないでいる。
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(アオバズクの羽伸び)
 
 次の話は、アオバズクの雛が二羽巣立った時のことである。もう一羽が出てくるかなと期待していた。そこに行ってみると、一羽が下に落ちている。雛が落ちてしまうことはよくある。その境内には、猫が二、三匹いた。そのままにしておくと猫などに襲われてしまう。それでもそのままにしておくべきだという「日本野鳥の会」。私もその会員の一人である。しかし、その現場で目の当たりにすると、少しでもその雛を助けようと思うのが、私のような一般の人間の気持ちではないだろうか。その時、私はその雛をつかみ、私が手の届く安全であろうと思う木の枝にとめてあげた。しかし、次の日にはその姿はなかった。猫に襲われたのであろう。その下には猫がうろついていたから。私のその行為が良かったのかどうか、今でも葛藤が続いている。そのままにしておいても猫に襲われていただろう。自然の摂理に任せるべきであったのかも知れない。
 もう一つは、あるお寺の境内にある桜の古木である。この木も何百年は経っているだろうと思われる古木である。しかし、年々弱ってきているようで樹木を守るために、木の根本に薬剤を投入したり、枝の剪定が行われていた。それでも、小さな洞であるが、アオバズクが繁殖できるものがあった。しかし、よほど木が弱っていたのであろう、その洞まで樹脂で埋められてしまった。これでは、もうだめだ。アオバズクの姿は見られないと、ここでも諦めた。
 ある日、そろそろアオバズクが渡ってくるだろうと思われるときに行ってみた。アオバズクは来ていた。高い杉の木の上で、頻りに雌を呼んでいた。かなり甲高い声で。その姿を見て、私は悲しくなった。雌が来たとしても、どこで繁殖をするのだろうか。他の木にその場所があってくれと願ったものである。しかし、その後、そのお寺の境内では、アオバズクの姿を見ることはなかった。それでも私は諦めていない。いつかはまた、その場所にアオバズクが戻ってくることを。
 この二つのケースは、樹木を守るためには仕方がないことである。一つはアオバズクは戻ってきたが、もう一つはその近くで繁殖の場所を見つけているはずである。私にとっては、悲しいことであるが、アオバズクにとってはそんなに大したことではないのかも知れない。
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(アオバズクの雛)
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by tuyoasasiyama | 2009-07-29 03:49

アオバズクの繁殖

 五月頃に渡ってきたアオバズクは、繁殖に入る。その頃、木にとまって見られる個体は雄である。雌は、洞の中で卵を抱いている。その雛が孵るのは、六月の下旬から七月の初めの頃である。
 そして、そのヒナが巣立つのは、七月の下旬である。私が観察を続けているところでは、巣立つ雛は2、3羽である。巣立った雛は巣の近くの木にとまり、親から餌をもらい大きくなる。その木はたいていの所が、杉の木などの葉が覆い繁りその姿がほとんど見られない所である。運が良ければ、桜の木やクスノキなど比較的下からはその姿が観察できるというところである。
 巣立ったばかりの雛は、白い産毛で目が大きくてとても可愛い。何日かすると白い産毛は取れ、茶色い羽へと変わる。3週間もすれば、親とほとんど変わらなくなる。大きさは、親よりも大きくなることもある。しかし、顔つきは親に比べるとやはり幼さは残る。羽伸びをしたときにはとてもたくましい。
 アオバズクは夜行性のため、昼間は同じ木にとまってじっとしていることが多い。時折、目を開けたり、羽伸びをしたりする。写真を撮るには、目を開けたり羽伸びをしたりした時がチャンスである。といっても、時間をかけてねばり強く待たないと、なかなか羽伸びはしない。その瞬間は撮れない。そのために、何日も同じ所に通う必要がある。すばらしい写真は、粘って粘って根気強く狙ったその一枚にあるかどうかである。そんな写真が撮れたときには「愉快至極なり」である。
 アオバズクは、それから、徐々に巣から遠ざかり、その姿を見つけるのが難しくなる。八月の中旬頃からどこへ行ったのだろうと、その姿を見つけるのは難しくなってくる。ある方の話によると九月の下旬頃までは、その近くにいるということである。それから親子で南の国に帰っていくのであろう。境内からその姿が見られなくなるととても寂しいものである。また、来年待っているよという気持ちである。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-28 02:51

第二章 アオバズクの観察記録

神社の境内

 
 春の5月頃になると、南の国からアオバズクが渡ってくる。五月の青葉の頃に日本にやってくるからアオバズクという名前が付いているのだろう。青葉の頃に渡ってくる「アオバ」。「ズク」とは、ウサギの足という意味だそうである。アオバズクやコミミズクなど「ズク」という名前が付いている鳥は、獲物を捉えるときに伸ばした足が、ウサギの足に似ているからだという。それで「アオバズク」ということか。アオバズクはインドネシアやマレーシア、フィリピなどの東南アジアで冬を越し、春になると繁殖のために日本に渡ってくるという。頭が丸い小型のフクロウやミミズクの仲間である。
 相模原市内のいくつかの神社やお寺などでその姿を見ることができる。神社やお寺の境内には、ケヤキや杉の木などの古木があり、その洞で繁殖するためである。私が、初めてその姿を見るときにはたいていが一羽だけである。その一羽は雄であることが多い。雌は洞に入っている。もうその時には、雌は抱卵しているのであろう。
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 この数年、五月になると相模原市内やその近くの神社の境内でアオバズクの姿を探すことにしている。その中には、多くのバーダーや写真家が集まる場所もある。そこにも様子は見に行くことにしている。しかし、近年あまりにも人が多くなり、駐車場の問題などいろんなトラブルが起きているという話を聞く。
 それならば、他の場所でと思う。そのために、広域合併前の相模原市内のほとんどの神社やお寺の境内を探してみた。この神社にいるのだから、その近くの神社にもと思い、さんざん探し廻ったが、そんなに簡単に見つけることができるものでもない。
 アオバズクを探すためには、まず神社やお寺がどこにあるかを地図などで確認する。回る順番を考えて一つ一つ廻る。その境内では、古木の大木がないか探す。古木があればその周りの下を見てみる。白い鳥の糞や虫の羽などのかけらがないか。アオバズクの餌は、ガやカブトムシ、セミなどの昆虫である。羽をむしって体の部分を食べる。白い鳥の糞や虫のかけらや虫の羽が落ちていれば間違いなくアオバズクがいると思って良い。
 それからは、根気強くこまめにその周りの木々の間を探ってみる。アオバズクがいればたいてい探すことができるはずだが、それでもなかなか見つからないことが多い。アオバズクを探すには、こまめに根気強く神社やお寺菜の境内を探ってみることだ。そうすれば、思いがけないところでその姿を見つけることができるかも知れない。
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  そのようにして探した旧相模原市内の場所でも、私が探し当てたところは数ヶ所しかなかった。 私は、その場所に毎年通い続けている。私の仲間や何人かの方は知っている場所であるが、そこには、あまり人が来ないし、管理人の方とも知り合いになり気軽に話ができるからである。
 その境内には、ケヤキの古木があり、毎年アオバズクの姿を見つけることができる。ケヤキの木にとまっていたり、すぐそばの桜の木にとまっていたりする。その姿を見つけるのもそんなに容易なことではない。五月の中旬になるとそこに何度も通ってやっと見つけるという場合が多い。やっとの思いでその姿が確認できたときは、一安心。こんな所にいたのか。今年もやって来てくれたのだねと。
 その神社の境内でアオバズクの姿を確認した後も、その近くや周辺を探してみる。毎年来ているところもあり、今年は姿がないというところもある。悲しいかな、ある年を境にしてその姿を見ることができなくなったところもある。 
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by tuyoasasiyama | 2009-07-27 06:51

相模川の珍鳥、迷鳥たち

 相模川周辺でも珍鳥や迷鳥と呼ばれる鳥が見られる時がある。その一つは、ヤツガシラである。ヤツガシラが珍鳥や迷鳥に入るのか微妙なところであるが、相模川周辺では珍しい。そのヤツガシラは、2003年に県立相模原公園周辺に姿を現した。その時にはその情報を聞きつけた多くの人が相模原公園に集まった。その7年前にもヤツガシラは姿を見せたと言うことであったが、私が初めて見たのは、この時であった。
 ヤツガシラは、公園内の芝生の上で長いくちばしを頻りに差しながら餌を捕っていた。時折警戒するのか興奮するのか冠羽を立てた。冠羽を立てるとちょうど8枚の冠羽がある。そのためにヤツガシラと呼ばれるのであろう。ヤツガシラという芋もあるが、冠羽がそれに似ている。そのヤツガシラは、相模原公園内とその周辺の畑周りで採餌していた。しばらくヤツガシラはその周辺でその姿を見せてくれた。それ以来ヤツガシラの姿は見たことがない。
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 もう一つは、シジウカラガンである。相模川でシジュウカラガンが見られることは稀である。まさに迷ってきたのであろう。この時にも多くの人が相模川に集まった。シジュウカラガンは、2007年の冬に相模川に姿を現した。相模川の流れの中では、オオバンと共に行動をしていた。時折河原の草地に上がり採餌をしていた。しばらく相模川に滞在した後にどこかへ渡っていった。どこへ行ったのであろうか。北へ帰ったのであろうか。
  シマアジもとても珍しい。シマアジといえば魚のシマアジはよく知られているが、鳥にもシマアジという水鳥がいる。縞模様の大変きれいな鳥である。相模川周辺に入ることは大変珍しい。2002年のことである。この時にもたくさんのカメラマンやバーダーが訪れた。
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 他には、コクマルガラスが相模川の畑周辺に現れたことである。コクマルガラスは、ふつうのカラスより小さくくちばしの短いカラスであるが、ふつうのカラスの群に混じって一羽だけその姿を見せた。コクマルガラスは、白色系と黒色系がいるが、この時には黒色系であった。コクマルガラスの入った群は、畑の堆肥置き場やその周辺の畑周りで採餌をしていた。耕耘機が近づいても逃げなかった。他のカラスと共に人間をあまり恐れてはいないようであった。
 オウゴンチョウやソウシチョウ、ガビチョウなどいわゆるかご抜けの鳥も最近多くなってきた。これらの鳥は元々中国や韓国などの鳥であるが、人が飼っていたものが逃げたり、飼えなくなって放鳥したものである。それらの鳥が、繁殖を続け、日本の山や川などで増えているという。朝鮮メジロなどもそうであるが、元々日本の鳥ではなかったものが、これからもっと広がっていくと、日本の野鳥たちにはどんな影響があるのであろうか。
 その他には、スズメやオシドリの白化なども見られる。白化とは、突然変異で色が抜け、羽や体全体が白くなることである。白蛇などと同じである。あまり長生きできないと言うことであるが、どうなのであろうか。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-26 02:22

相模川の冬

 冬の相模川は、冬枯れで寂しくなる。年々暖かくなったが、冷え込む朝には、けあらし(川面から水蒸気が立ち上がること)が見られることもある。その中をカワセミやコサギが飛ぶ。カルガモは丸くなって眠りから覚める。雪が降ることは少なくなったが、一面雪景色の相模川は美しい。雪の中のカワセミやタゲリなどの写真をずいぶん撮影したが、雪の写真は露出が難しい。雪が降れば一目散に朝早くから相模川へと急ぐ。のんびりしていると雪はあっという間に溶けてしまう。また、釣りの朝まずめ、夕まずめではないが、朝や夕方は鳥の動きが多い。また、光がきれいで写真になるチャンスが多い。
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 冬の相模川では、ユリカモメやジョウビタキ、ノスリ、オオタカ、ハヤブサ、クイナ、ハギマシコやオオマシコなどが観察できる。ハギマシコやオオマシコは相模川でも上流の城山湖や宮ヶ瀬湖などの山の方で群れて餌捕りをしているのが観察できる。もっと上流の山中湖周辺では、カケスやイカルなどが面白い。
 近くの雑木林の中では、ルリビタキやトラツグミが観察できる。畑周りでは、ツグミが多く見られるようになる。タゲリの羽の色は光が当たると緑や紫色に輝いて美しい。ドバトの群につっこむオオタカやハヤブサは、迫力がある。
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 冬の相模川にはミサゴがよく姿を見せるが、魚が少なくなったのか、なかなか飛び込むチャンスは少ない。それでもねばり強く狙ったものである。ミサゴは魚がいそうな所では、ホバリングをして頻りに魚を探す。そのポイントでは何度か旋回してみせる。そんな時がダイビングのチャンスである。その時には、ファインダーから目を離さず、ミサゴの姿をピントをはずさず狙い続ける。そうすれば、豪快なダイビングの瞬間を捉えることができる。何日も通い続け、そのチャンスを窺う。ねばり強い気持ちがなければその瞬間の感動的な写真は撮れない。 
 他の鳥の写真でもそうであるが、ねばり強く、根気強く、我慢して、その時、その瞬間を待つ。そんな気持ちがなければ、良い写真は撮れない。ともかく、ねばり強く、何度もそのチャンスがあると思ったら、通い続けることである。「継続は力なり」私の座右の銘である。何でも永年続けていれば、いつかは必ず成果がある。そう願ってどんなことでもつらいことがあっても、堪え忍び続けてみよう。そうすれば、いつかはきっとチャンスに恵まれる。私は、そんな気持ちで写真を撮り続けている。いつかは、すばらしい写真を世に発表することができると。(そんな信念が持てるようになったのは、野鳥写真を始めてから十何年も経ってからのことである。)

 真冬の相模川には、ハクチョウも姿を見せることがある。群をはぐれ、迷ったのかもしれない。私が冬の相模川でハクチョウを初めて見たのは、昭和橋の下流であった。冬の相模川にいつものようにぶらりと出かけた時のことである。川面が少しもやっている対岸で丸くうずくまっているオオハクチョウを見つけた。相模川でも、ハクチョウがいるのだとその姿を見つけた時には、感動したものである。そのニュースをある新聞社に電話してみたが、「まあ、季節のニュースには・・・」という反応であったため、それ以上は話をしなかった。私にとっては、大ニュースだったのであるが。
 私は、その年、その年、暇さえあれば相模川に通い続けた。年と共に朝早く目が覚める。目が覚めたら、夜明けは近い。急いで、夜明け間近の相模川へと向かった。早いときには朝の三時には河原にいた。出勤前の一仕事であった。そんな日々が永年続いた。そのために体をこわしたとも言えるだろう。そりゃそうでしょう。夕食は少し摂っただけでその後はアルコールを摂取して(その当時はウイスキーのロック)酔っぱらって眠るという日々であった。当然体をこわすでしょう。(今も同じような生活が続いているが、ウイスキーが焼酎に変わったことと、朝、目が覚めてもすぐに行動しようと言う気力が失くなったたことであろうか。)
 私はその頃、家族のことはあまり考えていなかった。というよりは、私は、家族に見捨てられていたのかも知れない。女房も娘たちもうるさくは言わなかった。もう諦めているのか、あきれているのか。そんな家族であったから、私は自分の趣味に没頭できた。家族に深く感謝をしている。家族を顧みないで本当に申し訳ないと思う。(今更そんなことを言ってもというのが家族の本音であろう。)
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 相模川は、山中湖を源流として、山梨県の桂川、道志川から繋がる。上流、中流、下流とその流域には、いろんな野鳥が観察できる。その相模川に通い続けて二十年以上になる。
 私のフィールドは相模川である。そのフィールドが大きく変わってきた。
  かつての相模川では、一年を通して百二十種類くらいの野鳥が観察できた。しかし、このところ、その数と種類はめっきり減ってきた。相模川流域の開発が進み、野鳥が棲める環境が大きく変化したためであろう。かつては、ここでこんな鳥が見られたのに、今では見られなくなったという場所が多い。田名望地のヤマセミを初め、田圃で見られたタマシギなどのシギチ類もめっきり減ってしまった。コアジサシの繁殖場所はなくなった。それに比べカワウの群が多くなった。
 川には、大型ゴミが捨てられ、プラスチックやビニールの袋が捨てられる。ゴミの不法投棄も大きな問題である。キャンプやバーベキューを楽しんだ人たちが、たくさんのゴミを平気で捨てていく。そのゴミが山となっている場所もある。かつては、どこでも河原に車で入れたが、今では車で入れる河原が少なくなった。車で河原に入ることこそ問題なのであるが。
相模縦貫道が開通すれば、東名高速や中央高速、関越道、東北道などと繋がり、大変便利になる。しかし、その開発は、相模川流域の田圃や畑をつぶしてしまった。また、交通量が多くなれば、その環境はもっと悪くなる。相模川の野鳥たちは、もっと少なくなっていくのであろうか。
 私は、この変わりゆく相模川をいつまでも見つめていきたい。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-24 21:43

相模川の秋

 秋は、ススキが輝きウルシなどの紅葉が美しい。河原一面に咲くセイダカワダチソウもそこに鳥がとまると絵になる。山から下りてきたノビタキやホオアカが姿を見せる。ホオジロはよくススキの穂にとまって「一筆啓上つかまつり候」と鳴く。
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 田圃周りでは、タシギやムナグロ、オグロシギ、セイタカシギなど数多くのシギチ類が観察できたが、最近は、少なくなった。ひまわり畑にやってくるカワラヒワやノビタキは魅力的である。ムクドリの群も多く見られる。ムクドリやヒヨドリは、本来渡り鳥であるが、棲み心地が良くなったのか留鳥化している鳥が多い。夕焼けの大山をバックにして飛ぶムクドリは絵になる。また、チョウゲンボウやオオタカ、ハヤブサなどの餌捕りも稲刈りの終わった田圃周りで見られるようになる。
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  鮎釣りが禁漁を迎えると、ミサゴがよく姿を現す。鮎の群に豪快にダイビングをして捕らえる。一度に二匹の鮎を捕らえることもある。魚が小さいため、姿を現すのも頻繁である。ミサゴを撮影するならば、十一月頃がチャンスである。
 少し山の方に行くと、エゾビタキやコサメビタキ、キビタキ、ミヤマホオジロなどが渡ってくる。水場には、メジロも群になってやってきてにぎやかである。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-24 07:58

相模川の夏

 夏は、野鳥写真が最も難しい時期である。というのは、春に巣立った幼鳥が多く、親鳥たちは子育てに疲れたかのように冬羽から夏羽へと入れ替わる時期であまりきれいではない。というと鳥に申し訳ない気がするが。完全な夏羽になればきれいになる。また、春には木々の新芽や花が鳥と絡んでその美しさを引き立てるが、夏はそのような絵柄で撮影するのが難しい。葉は濃くなり、おい繁って鳥たちを見つけるのも難しくなってくる。また、鮎釣りの人が多く、川には鳥が少ない。ヤマセミなどは、朝早くなど人がいない時にしか見ることはできない。
 それでも、ゴイサギやササゴイの餌捕りは面白い。田圃の休耕田では、タマシギの繁殖期に入る。しかし、相模川周辺では、縦貫道建設のための開発などにより、休耕田が少なくなった。そのためタマシギの姿もめっきり減ってしまった。
 元気がよいのは、セッカやオオヨシキリである。セッカは、ヒンヒンと鳴き、畑周りを飛び回る。オオヨシキリは、ギャシ、ギョシと元気よく囀る。そのオオヨシキリも少なくなってきたような気がする。夏のアマサギは飴色がなくなる。夏はタシギやオグロシギなどのシギチ類が多い時期であるが、このところその姿もめっきり減ってしまった。
  夏、私が撮影を楽しみにしているのは、アオバズクである。近くの神社でヒナが巣立つことを楽しみにしている。そのことは後で詳しく述べる。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-23 18:36

四季を通して相模川へ

四季を通して相模川へ

  その後、1,2年の間隔をおいて入退院を繰り返した私は、しばらくは自宅で療養していたが、少しずつ外に出るようにした。(1994年の初めのころのことである。)近くの相模川で野鳥を観察してみた。そこには、道保川公園でも見たカワセミがチーと鳴いてやって来た。相模川でもカワセミが見られる。他にもコサギやダイサギ、アオサギ、ゴイサギなどたくさんの野鳥が観察できた。家に閉じこもっていることより、野外に出て野鳥を観察をすることが、ストレス解消になり、私の療養にもなると思った。それから相模川へ通うようになった。
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  相模川の春
 
 相模川は、四季を通していろんな顔を見せてくれる。
 春は、河原の石の間にもオオイヌノフグリが咲き、ヤナギの新芽が輝く。ツクシが顔を出し、菜の花が咲く。植物の息吹を感じることができる。ヒバリが囀り、セッカが姿を見せる。カワセミの餌捕りも活発になる。
 菜の花が咲く頃、相模川でもヒレンジャクが群となって姿を見せることがある。冬鳥は去ってしまうが、渡りの途中でいろんな鳥が姿を見せる。
 コムクドリもその一つである。オニグルミの新芽を啄んだり、水浴びをする姿が可愛い。アマサギは、田圃の田お越しが始まる頃、南の方から渡ってくる。田お越しのトラクターの後ろを付いて回る。婚姻色になったアマサギは美しい。レンゲ畑のアマサギは絵になる。
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 相模川の近くの神社には、5月頃アオバズクが南の国から渡ってくる。フクロウは、5月には巣立つ。コアジサシは、ニュージーランドやオーストラリアから遙々渡ってくる。川面にダイビングをして魚を捕まえて、雄が雌に求愛給餌をする。そして、それから子育てをする。しかし、近年相模川ではコアジサシの繁殖に適した場所が少なくなったことが悲しい。
 畑周りでは、キジが雌にアピールしたり、なわばりを主張したりするために見せるディスプレーが面白い。そのキジも近年少なくなった。この頃、ヒバリの囀りも活発で、子育てに懸命である。
 かつては、相模川の昭和橋近くでもヤマセミが繁殖をし、その姿を見ることができたが、その姿を見ることはできなくなってしまった。カラスに襲われてしまったのだろうか。私にはよく分からない。もっと上流域では、今でもヤマセミは観察できる。
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 もう少し山の方に行くと、オオルリやミソサザイ、カワガラスが元気がよい。オオルリやミソサザイは美しい囀りで雄が雌を誘う。カワガラスは、子育てで忙しい。他にコゲラなどもそうであるが、多くの鳥たちにとって春は繁殖の時期である。野の鳥が最も活発な時期である。
 繁殖期には、野鳥に刺激を与えないように細心の注意を払って撮影する必要がある。なぜなら、あまりにも近寄りすぎて、繁殖を放棄してしまった鳥も多いのだから。
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by tuyoasasiyama | 2009-07-23 03:37




相模川とその周辺及び各地の野鳥撮影記録と気ままに綴った私の日記です。Commentsをクリックしてご意見ご感想をお寄せ下さい。写真をクリックすると拡大画面で御覧頂けます。
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